腟のアンチエイジング
腟のアンチエイジング
女性器の悩みは、女性同士でも気軽に相談できないデリケートな悩みです。当院では、一般の婦人科外来では相談しにくい、性器の悩みに関する相談と施術を行っております。女性器について気になることがあれば、何でも安心してご相談ください。
腟は、外陰部の入口(腟口)から子宮口につながる筒状の器官のことです。個人差はありますが6〜8cmの長さがあります。内側は非常に弾力性に富んだ粘膜で覆われており、分泌物で常に潤っています。腟はいくつかの筋肉に囲まれており、腟や尿道を締めたり、骨盤底を支えたりする役割があります。これらをまとめて骨盤底筋群と呼ばれています。
腟のゆるみが起こる原因には下記のようなものが挙げられます。
腟のゆるみが起こる原因として最も大きい原因が、出産です。産後、「腟の緩みが気になった」という患者様は非常に多く、出産時に赤ちゃんがスムーズに生まれやすいように、腟も柔らかく緩むようになっています。また、分娩時の産道損傷によりゆるみが生じます。ゆるみが激しいと尿もれの原因になったりします。
加齢により、顔のたるみが出てくるのと同じように、腟の粘膜のコラーゲンは減少し、弾力がなくなっていきます。若い頃はふかふかだったクッションが、古くなって薄く硬くなってくるようなイメージです。加齢により、腟壁のヒダもなくなって、平らになってきます。また、筋力が低下してくると、腟や尿道を締める力が弱くなり、腟圧の低下や尿漏れなどが起こります。
身体のほかの筋肉と同様に、骨盤底筋も運動の有無によって筋力に影響があります。しかし、不随意筋などの意識して動かすことができない筋肉も多いため、自分でトレーニングするのが難しい筋肉でもあります。
脂肪が多いと骨盤底筋に重さの負担がかかります。そのため、筋肉を傷めてしまい、腟のゆるみが発生する可能性があります。
腹圧をかけると、骨盤底筋に負担がかかります。便秘でいきむこと以外に、重い荷物を持ったり、せきやくしゃみ、間違った方法での腹筋運動などを行ったり、腹圧がかかることで骨盤底筋を傷めてしまうことがあります。
腟ハイフは、超音波を使い腟を引き締めます。HIFUとは高密度焦点式超音波(High Intensity Focused Ultrasound)の略です。照射されるエネルギーは腟粘膜を傷つけることなく、粘膜下(1.5㎜、3.0㎜、4.5㎜)と筋層にまで届き、極小範囲の熱ダメージを作ります。これによりコラーゲンの分解、再構築がおこり腟のゆるみを改善する効果を得られます。お一人ずつの腟内部の厚みに応じて使用するカートリッジを変えていきます。
腟内に専用のゼリーを塗ったハンドピースを挿入し、腟壁全周にHIFUエネルギー(超音波)を照射します。照射中の痛みは一般的には軽度で、軽く押されるような感覚です。個人差はありますが、ときどき温かみを感じられます。
インティマレーザーはレーザーを用いて痛みや出血がほとんどない施術を行える治療機器です。やけどや出血など腟粘膜を傷つけることなく、安全に腟の全周を広範囲にムラ無く照射することで、高い治療効果を引き出すことができます。腟の引き締め治療だけでなく、腟萎縮、GSM、臓器脱、尿失禁、性交痛、お湯漏れ、空気漏れその他外陰部のホワイトニングなど、様々な悩みに対する治療が可能です。レーザーを照射することによりコラーゲンの生成が促されて腟の引き締めや乾燥の改善に役立ちます。粘膜表面へのダメージを最小限にし、粘膜下層に60~63℃の熱だまりをつくります。この温熱効果により奥深くから腟の引き締め、細胞の再構築が可能になりました。また、これまでの腟引き締め機器では腟内部に照射するものが一般的でしたが、インティマレーザーは腟内部~腟開口部、小陰唇まで照射します。これにより、出産や加齢で開いてしまった腟口が閉じます。腟の引き締めや感度アップだけでなく、入浴後のお湯漏れや、空気漏れが改善される効果があります。
腟の入り口に麻酔クリームを塗布して10分ほどおいてから照射します。
施術後3日間は性交渉を控えてください。
腟壁にヒアルロン酸を注入することで腟壁のボリュームを出し、腟内腔を狭くします。メスをいれないためダウンタイムも短く済みます。また、何か不具合があった場合はヒアルロン酸分解注射で溶かすことができます。
施術後2週間は性交渉を控えてください。