妊婦さんの花粉症
- 2023年3月27日
- 未分類
開院から半年が経ちました。試行錯誤の日々は続いていますが、たくさんの患者さんに相談にきていただけて嬉しいです。
さて、3月に入り花粉症の季節になりました。今年は例年に比べると花粉量が多いようです。
妊娠前から花粉症の患者さんもいらっしゃると思いますが、症状に悩まされている方も多いと思います。
妊娠中の薬内服については特に器官形成期(~12w )は内容によっては注意が必要です。
飲み薬;ポララミン、アタラックス、クラリチン、ジルテック、アレグラなど
ポララミンは昔からある薬で、使用歴の長さから胎児への危険度の上昇はないものと考えれています。ただ、眠気がでやすいので車の運転をする人は注意が必要です。
クラリチンは比較的研究報告も多く、奇形などは認められていないため妊婦さんに使いやすいです。眠気も少ないのが利点です。
点鼻薬;
ナゾネックスなどのステロイド点鼻薬は脂溶性であり胎盤を通過すると思われますが、点鼻薬のため体内への吸収は少なく胎児へはほとんど到達しないと考えられます。
*ただし市販薬には血管収縮剤が含まれているもので子宮収縮作用を示す場合があるため注意が必要です
点眼薬;
パタノール点眼なども同様に胎児以降性は低いと考えられます。
漢方薬;麦門冬湯や小青竜湯(長期使用は不可)
花粉症でつらい場合は遠慮なくおっしゃってください 😉