妊娠率・流産率について
- 2022年9月20日
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はじめまして。りえレディースクリニック院長の西山理恵です。
第1回目の投稿、何にしようかと思い悩んでいたんですが私が産婦人科医になったきっかけ妊娠出産についてお話させていただきます。
皆さん妊娠、流産がどれくらいの確率かご存じでしょうか?
ご存じの通り加齢とともに妊娠率は下がっていきます。
*日本生殖医学会HPより抜粋
こちらは1000人の女性の出生数をもとに20-24歳を100%とした場合の各年齢別の妊孕率を示したものです。明らかに年齢とともに低下しているのがわかります。
また、30歳以降妊娠率が低下します。35歳前後からは、妊娠率の低下と流産率の増加が起こり、たとえ体外受精や顕微授精などの生殖補助医療を行って受精を起こさせることができても、妊娠率・生産率は低下します。
*日本産科婦人科学会 ARTデータブック2017より抜粋
これはART(生殖補助医療)での妊娠率・生産率・流産率を示しています。治療当たりの結果でみると、32歳ぐらいまではほぼ一定で、約20%の生産率がありますが、33歳より高齢になると徐々に下降し(約1%/歳)、37歳からは下降率も急激(約2%/歳)となっています。39歳では治療開始周期あたりの生産率は11.5%ですが、40歳では9.3%、44歳で1.8%とかなり厳しくなります。また、妊娠後の流産率をみると、33歳ぐらいまでは約15-19%で推移しますが、34歳から徐々に上昇し37歳ぐらいからは急激な上昇となります。39歳で30.6%、40歳で33.6%、43歳で49.3%となっています。
女性が働くのが当たり前の時代になっています。子供を産むことが必須であるとは思いません。しかし、もしそれを望むのであればどの時期に妊娠・出産するかを計画的に考えておく必要があると思います。
当院では妊娠希望のご相談も受け付けております。お気軽にご相談ください。