美容皮膚科
美容皮膚科
当院で使用する機械はメディオスターproという蓄熱式脱毛機です。熱破壊式に比べて肌へのダメージが少ないと言われています。808nmと940nmの二つの波長のレーザーを同時に照射することで様々な毛質にアプローチできます。注意点は熱破壊式のようにポップアップ現象(レーザー照射後に毛が抜け落ちること)が起きません。毛は毛乳頭の指示を受けた毛母細胞が分裂増殖を繰り返して成長しますが、医療脱毛では、この毛乳頭と毛母細胞を破壊して再発毛を防ぎます。
熱破壊式では照射時の熱で毛穴の中で毛がちぎれるためポップアップ現象がおこりますが、蓄熱式は瞬間的な熱で毛乳頭や毛母細胞を破壊するわけではないのでポップアップ現象は起こりません。一般的に熱破壊式は1-2週間で毛が抜け落ち、蓄熱式では2-4週で抜け落ちます。
蓄熱式(メディオスターnextpro) | 熱破壊式(ジェントルレーズプロ) | |
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波長 | 808nmと940nm | 755nm |
特徴 | 肌質、肌色、毛質を問わない | メラニン色素に強く反応 |
剛毛への効果 | 普通 | かなり高い |
産毛への効果 | かなり高い | 低い |
痛み | かなり弱い | 普通~強い |
日焼け、色黒肌 | 可能 | 不可 |
照射スピード | かなり速い | 普通~遅い |
当院採用のTRI-BEAMは2つの波長(532nm,1063nm)をもつQスイッチYAGレーザーです。ナノ秒で瞬間的に深部へ高いエネルギーを与えることができるため、周囲へのダメージを最小限におさえられます。また、2つの波長を使い分けることで、浅い層にあるシミやそばかす、深い層にある肝斑や色素沈着まで幅広い治療が可能となります。トライビームには主に3つの特徴があります。
レーザーを2回に分けてほぼ同時に照射するモードで、通常1回分と同じ効果を維持しつつ通常モードよりも肌への刺激が少なく、痛みも抑えられます。
小さな照射サイズで大きなエネルギーを照射できることで、周囲に余分なダメージを与えずに真皮に十分な熱量を届けることができます。また、表皮から真皮層に働きかける温熱効果でコラーゲン生成を促し、肌のキメや張り、クマや唇などの血行不良の改善効果も期待できます。
2つの波長を病変に合わせて設定することができるためしみ、そばかすなど幅広く治療することができます。
しわには大きく分けて表情じわ、たるみじわ、小じわの3種類があります。
しわの種類 | 原因 | 治療 |
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表情じわ | 表情によって現れるしわ 通常、表情が戻ればしわもみえなくなりますが年齢とともに刻まれていきます。 |
ボトックス |
たるみじわ | 法令線やマリオネットラインといわれる、たるみを伴うしわ 肌の土台が脂肪や皮膚を支えられなくなり起こります。 |
HIFU、サーマジェン、スレッドリフト |
小じわ | ちりめんじわ、乾燥じわとも呼ばれる細かなしわ 保湿力の低下によって、額や目元、口もとなどに現れます。 |
レーザー、ダーマペン、マッサージピール、ミラノリピール、スネコス、ショッピングリフト |
当院ではHIFUとサーマジェン(RF)でたるみの治療をおこなっています。
虫眼鏡で太陽の光を集めて1点だけを高温にする原理によく例えられます。この原理を用い、超音波を収束させて肌内部の特定の部位だけを細かい点で熱凝固させます。表皮にはダメージがありません。たるんだ筋膜を再活性化し、熱のダメージ(65~70℃)による創傷治癒過程でコラーゲン生成を促進させて、肌深部からリフトアップ効果をもたらします。当院で採用している「ウルトラセルQ+」は痛みが大幅に軽減された医療用リフトアップ治療機器です。個人差はありますが、施術直後でも引きあがりを実感できます。1-2か月かけてコラーゲン生成によりさらにリフトアップしていき約3か月後に効果が最大化します。半年~1年おきに施術を受けられることをおすすめします。
高周波であるラジオ波を照射することで、肌の引き締め、しわ、たるみを改善するなどのリフトアップ効果が期待できます。高周波が深部へ届くことで真皮内のコラーゲンだけでなく、皮下組織の繊維隔壁が高周波の熱により収縮することで肌が引き締まり、フェイスラインを整えます。顔痩せ、小顔効果、目元のたるみの引き締めも期待できます。
どちらもたるみや引き締め効果のある治療です。違いは皮膚をどの層に熱エネルギーを加えるかという点です。サーマジェンは真皮~皮下組織をターゲットにしています。この層に照射し収縮を起こすことで皮膚のと皮下を引き締めます。熱エネルギーが届くのは2.4㎜ですがその影響は4-5㎜に達するといわれています。HIFUのターゲットはさらに深いSMAS筋層です。肌を支える土台のSMAS筋膜に作用し、たるみのもとから引き上げます。このように作用する層が異なるため、併用することでさらにたるみ改善効果があがります。
無数の小さな穴を肌にあけることで創傷治癒過程でコラーゲンやエラスチンの生成を促すと共に、塗布する薬剤を浸透しやすくします。にきび跡、小じわ、毛穴、美肌など使用する薬剤によって様々な効果が期待できます。
ケミカルピーリングとは皮膚に薬剤を塗布し、角質層をはがすことで起こりうる現象や効果を利用して行う治療のことをいいます。肌のターンオーバーを正常化、促進します。トーニングなどの美白系の施術との組み合わせがおすすめです。
サリチル酸には角質を柔らかくしてはがす作用があり、肌をつるっとさせたい、ニキビ肌を治したい方などにおすすめです。化粧品などでは0.2%までしか配合できないサリチル酸を30%もの濃度で使います。マクロゴールという肌に優しい基材を使うことでサリチル酸の強い刺激を抑えてくれます。少しヒリヒリする程度で短時間で済みます。ダウンタイムもありません。
施術頻度:2-4週おき推奨
PRX-T33というイタリア製のピーリング剤です。こちらにはTCA(トリクロロ酢酸Oが33%配合されており、サリチル酸ピーリングよりも肌のより深い層に浸透します。真皮層に刺激を与えることでコラーゲン生成が促され肌の張りがよくなり、たるみが気になる方にもおすすめです。また、美白効果が認められているコウジ酸も入っています。あまり皮むけはしません。薬剤を塗布した際の熱い感じがありますが拭うとすぐにおさまります。
施術頻度:2週あければ可能
サリチル酸ピーリングとマッサージピールを良いところを合わせたようなピーリング剤です。5種類もの酸が配合されており、トリクロロ酢酸35%とマッサージピールよりも濃度が高く、高いコラーゲン効果が期待できます。その他、アミノ酸、ビタミンなどが入っています。皮むけが2.3日後からはじまり1週間ほどでおさまります。コラーゲンを作り、角質もはがす、総合的に効果の高いピーリングです。また、ボディ用もあり、そちらはトリクロロ酢酸が50%配合されており濃度が高いです。
施術頻度:1週あければ可能(皮むけや赤みがある場合は2週あける)